双極性障害の何が辛いかを簡単に語る②脳の病気は他人からはわからない
では主に自分の中で完結する問題であったが、他者との関わりにおいても辛いことが沢山ある。
職場に行けなくなった時、友人との約束を守れなかった時、そして特に病気をカミングアウトした時、
”心が弱いやつ”、”怠け者”と思われてしまうことだ。
実際のところ本当に全ての人にそう思われているわけではないと思うが、
「逃げるな」「甘えるな」「お前が悪い」「もっと頑張れ」
という言葉をかけられてどれだけ辛いことか。
心の病気だと思うかもしれないが、双極性障害はれっきとした脳の病気である。
心の持ちようでどうなる病気ではない。これまで生きて来た環境、生まれ持った遺伝子が引き起こしたものであり、絶対に避けられなかったことである。
頑張りすぎてしまって、脳が「身体も脳も休めてくれ〜」と警告をならしてくれているのである。
そして、双極性障害になる人はTwitterなどで仲良くさせてもらっている人の言動からもわかるように、誰よりも自分の人生、そして時には他人のこと(人の気持ち、痛みがわかる人が多い気がする)を真剣に考えいる人達だ。誰よりも真面目に真剣に。
「どうにか理想の自分に近づきたい」、「困っている人を助けたい」その気持ちのエネルギーが強すぎるがために理想と現実のギャップに苦しんでしまっているだけのことであると、自分も当事者でありながら思う。
だから自分は思う。
ちゃらんぽらん生きてきた人がこの病気には絶対ならないと思う。だから絶対に報われる。
誰かを助けることができる人なんだよ。
脳の病気は他人からはわからないから辛い。
死にそうなほど苦しいのにだよ?
不謹慎だけどいっそのこと癌とか、骨折とかになってくれと思ったこともある。
普通の人にはわかってもらえないことが多いんだよね。それが辛い。